人文学研究叢書 No.31~40

No.40 永野 善子(編著)『帝国とナショナリズムの言説空間―国際比較と相互連携』御茶の水書房、2018年

No.40 著者名(編著)『帝国とナショナリズムの言説空間―国際比較と相互連携』
  • 第1章松本 和也
    文学(者)による文化工作・建設戦―上田廣「黄塵」の意義
  • 第2章泉水 英計
    サイパン戦秘史にみる人種差別とナショナリズム
  • 第3章村井 寛志
    香港における入境管理体制の形成過程(一九四七~五一)―中国・香港間の境界の生成と「広東人」
  • 第4章山本 博史
    タイにおける王党派思想とナショナリズム
  • 第5章高城 玲
    分断される国家と声でつながるコミュニティ―タイにおける政治的対立と地方コミュニティラジオ局
  • 第6章永野 善子
    フィリピン革命史研究再訪―近年のフィリピンにおける研究潮流を背景として
  • 第7章鈴木 伸隆
    米国帝国下のフィリピン・ミンダナオ島開発とフィリピン人エリート―一九二〇年代のゴム農園計画を中心に
  • 第8章小馬 徹
    キプシギス人の「ナショナリズム発見」―ケニア新憲法と自生的ステート=ナショナリズムの創造
  • 第9章梅崎 かほり
    ボリビア「複数ネーション国家」の展望―アフロ系ボリビア人の事例から

No.39 熊谷 謙介(編著)『破壊のあとの都市空間―ポスト・カタストロフィーの記憶』青弓社、2017年

No.39 熊谷 謙介(編著)『破壊のあとの都市空間―ポスト・カタストロフィーの記憶』
  • はじめに熊谷 謙介
  • 序章
    ポスト・カタストロフィーの都市とは何か熊谷 謙介
    パリ、ニューヨーク、ヒロシマ、ナガサキ
  • 第1章 禁域の効能深沢 徹
    欲望喚起装置としての「内裏」と、古代都市平安京の消長
  • 第2章 瞬間と持続、暴力と審美化の間で小澤 京子
    リスボン大震災からフランス革命に至る時期の廃墟イメージ
  • 第3章 「古きパリ」の誕生泉 美知子
    フランス革命後のもう一つの都市再生
  • 第4章 カタストロフィーを生き抜く山口 ヨシ子
    『風と共に去りぬ』スカーレットとアトランタ
  • 第5章 パリは燃えているか?熊谷 謙介
    パリ・コミューンの廃墟をめぐって
  • 第6章 グロテスク・フォトモンタージュ・ニュービジョン小松原 由理
    第一次世界大戦後ベルリンの視覚文化に見る都市と身体
  • 第7章 〈関東大震災〉の記号学日高 昭二
    秋田雨雀「骸骨の舞跳」をめぐって
  • 第8章 二十世紀ローマの二つのカタストロフィー(?)鳥越 輝昭
    モラヴィアが見たファシズムの崩壊とアントニオーニが見た「奇跡の経済成長」
  • 第9章 〈廃品(ルビ:ジャンク)〉からの創造土屋 和代
    S・ロディアのワッツ・タワーとブラック・ロスアンジェルス
  • 第10章 カタストロフィーを超えて立つ武術家の表象村井 寛志
    天安門事件後の徐克(ルビ:ツイ・ハーク)と映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズ
  • 第11章 三・一一後の記録・物語 小森はるか+瀬尾夏美インタビュー聞き手:熊谷 謙介

No.38 小馬 徹(著)『文化を折り返す―普段着でする人類学』青娥書房、2016年

No.38 小馬 徹(著)『文化を折り返す―普段着でする人類学』

第I部 日本文化の論理発見

鷹揚な河童と謹厳なハイエナ
―超越的な時間とそれに抗する時間のエージェントたち
  • 一、キプシギスの「死神としてのハイエナ」
  • 二、オイディプスの神話と悲劇
  • 三、オイディプス型の様々な物語
  • 四、「死神」(エージェント)としての河童
「オムスビの力」と象徴―象徴的日本民俗論のために
  • 一、オムスビの力
  • 二、オムスビと民族的想像力
  • 三、「ムスヒ」と「ムスビ」
  • 四、オムスビとおとぎ話の想像力
  • 五、討論
「斜め嫌いの日本文化」再考
  • 一、「文化」と「かたち」
  • 二、日本文化の「斜め嫌い」―吟味と射程の拡大
  • 三、「斜め嫌い」仮説の裏側
  • 四、斜めに心酔した日本人

第II部 飛騨高山の文化人類学の試み

「味噌買橋」の渡り方―民俗学と歴史学はいかにして出合えるのか
  • 一、どうすれば橋を渡れるのか―方法論的な寓話
  • 二、「味噌買橋」翻案問題の「決着」
  • 三、現実は物語よりも奇なり
  • 四、夢の啓示と夢買い
  • 五、言語コミュニケーションと歴史
  • 六、民話の形態学・構造的神話論は形式主義か
ヒノキからオークへ―日本文化の「斜め嫌い」超克と飛騨高山の経験
  • 一、針葉樹の「真木」化と広葉樹の「雑木」化
  • 二、飛騨高山と「味噌買橋」の物語
  • 三、オークとしてのナラへ
  • 四、飛騨の匠という「空疎な中心」の効用

第III部 異文化としての自文化の理解

幼稚園のトーテミズム―幼い娘のしてくれた構造人類学講義
  • 一、最良のフィールドワーカー
  • 二、一歳七ヶ月の娘がくれた年賀状―フィールドワークのレッスン
  • 三、構造主義のレッスン
  • 四、幼稚園のトーテミズム
笑い殺す神の論理―笑いの「反記号」
  • 一、山彦伝説
  • 二、エコー神話とバルイェット神話
  • 三、山彦とサトリ
  • 四、自己言及する言葉
  • 五、笑いの論理
  • 六、人間の言語におけるズレと理解
  • 七、音声の記号性と身体性

No.37 小松原 由理(編著)『<68年>の性―変容する社会と「わたし」の身体』青弓社、2016年

No.37 小松原 由理(編著)『<68年>の性―変容する社会と「わたし」の身体』
  • 序文小松原 由理
  • 第1章 幽閉されるアメリカン・ヒロイン
    ―十九世紀から一九六〇年代へ山口 ヨシ子
  • 第2章 誰の<身体>か?
    ―アメリカの福祉権運動と性と生殖をめぐる政治土屋 和代
  • 第3章 スウィンキング・シックスティーズの脱神話化
    ―アンジェラ・カーター『ラヴ』再訪村井 まや子
  • 第4章 身体の「自律」から「関係」の身体へ
    ―アニエス・ヴァルダ『歌う女、歌わない女』をめぐって熊谷 謙介
  • 第5章 女性性の戦略的表彰
    ―アンナ・オッパーマンの「アンサンブル・アート」と<六八年>の身体小松原 由理
  • 第6章 一九六〇年代日本の女性運動家の実情とイメージ
    ―白土三平のマルクス主義的長篇漫画『カムイ外伝』を題材にクリスチャン・ラットクリフ

No.36 前川 理子(著)『近代日本の宗教論と国家―宗教学の思想と国民教育の交錯』東京大学出版会、2015年

No.36 前川 理子(著)『近代日本の宗教論と国家―宗教学の思想と国民教育の交錯』

第1章 序論 宗教学の戦前思想をたどって

Ⅰ 宗教の新理想と国民教育への展開

第2章 井上哲次郎における宗教と国民道徳

  • 第1節 帝国憲法と教育勅語
  • 第2節 「倫理ノ大本」から「倫理的宗教」まで
  • 第3節 『国民道徳概論』
  • 第4節 穂積八束・吉田熊次の国民道徳論

第3章 姉崎宗教学と「新宗教」の模索

  • 第1節 宗教の「批評的建設」時代
  • 第2節 宗教的倫理運動の展開
  • 第3節 人格修養から人格「感化」の宗教論へ
  • 第4節 超宗教的「新宗教」の実践

第4章 宗教学者の国家論とその周辺

  • 第1節 加藤玄智の国家的神道論
  • 第2節 大川周明の日本精神論
  • 第3節 上杉慎吉の皇道論とその実践
  • 第4節 国体的宗教論の諸相

Ⅱ 国体論の時代と宗教学思想

第5章 宗教教育論の帰趨

  • 第1節 課題と対象
  • 第2節 宗教教育導入論の台頭と背景
  • 第3節 宗教教育協議会から文部次官通牒へ
  • 第4節 教学刷新評議会・教育審議会
  • 第5節 小結

第6章 国家教学と宗教学思想の相克

  • 第1節 国体論の正統教学
  • 第2節 狭隘化する国体論・天皇論
  • 第3節 排撃される人格主義

第7章 結論 近代日本の宗教論の彷徨

No.35 大里 浩秋・孫 安石(編著)『近現代中国人日本留学生の諸相―「管理」と「交流」を中心に』御茶の水書房、2015年

No.35 大里 浩秋・孫 安石(編著)『近現代中国人日本留学生の諸相―「管理」と「交流」を中心に』
  • まえがき大里 浩秋

Ⅰ 日中関係の開始―留学生の「管理」

  • 東亜同文会機関誌に見る明治期日中留学交流史大里 浩秋
  • 清末留日学生の留学経費について胡 穎
  • 「軍国民」考李暁東
  • 近代中国人留学生統計資料に関する考察周一川
  • 中華民国留日学生監督処の研究孫 安石
  • 「蒙疆政権」留学生の戦後田中 剛
  • 救済・召還をめぐる国府の中国人留日学生政策の迷走王 雪萍

Ⅱ 日中関係の多様性―留学生の「交流」

  • 秋瑾の日本留学及び服部繁子と実践女学校易惠莉(大里浩秋訳)
  • 第一高等学校特設予科時代の郭沫若劉建雲
  • 陶晶孫の日本留学と医学への道中村 みどり
  • 倉石武四郎の中国留学初論譚 皓(孫安石訳)
  • 今村与志雄編『橋川時雄の詩文と追憶』(汲古書院刊)を読む 上下木山 英雄
  • 音楽学校の中国人留学生尾高 暁子
  • 近代日本におけるデザイン専攻中国留学生の動向と帰国後の活動見城 悌治

Ⅲ 資料編

  • 敗戦前後の中国人留学生受け入れ関連資料川崎 真美
  • 『中国留日学生報』記事目録王 雪萍・田沼 彬文
  • あとがき孫 安石

No.34 新木 秀和(著)『先住民運動と多民族国家―エクアドルの事例研究を中心に』御茶の水書房、2014年

No.34 新木 秀和(著)『先住民運動と多民族国家―エクアドルの事例研究を中心に』

第1部 先住民運動の展開と多民族国家の形成

  • 1 先住民と国家の歴史的関係
  • 2 先住民運動の形成と展開
  • 3 先住民蜂起と先住民の政治参加
  • 4 コレア政権と先住民運動
  • 5 多文化主義と先住民
  • 6 多民族国家思想と多民族国家の形成
  • 7 先住民運動の成果と課題

第2部 先住民運動の諸相

  • 1 貧困と人種主義をめぐる闘い
  • 2 先住民と都市
  • 3 異文化間教育と先住民大学
  • 4 複数言語国家の実相
  • 5 人口センサスの力学
  • 6 先住民地図の分析
  • 7 先住民と文化遺産・自然遺産
  • 8 資源開発と先住民
  • 9 先住民裁判権と先住民医療
  • 10 アフロ系住民とモントゥビオの運動

第3部 ラテンアメリカの経験への位置づけ

  • 1 ラテンアメリカの先住民と国家
  • 2 社会運動論における先住民運動
  • 3 多民族国家の実像

おわりに -エクアドルの経験が意味すること

No.33 三星 宗雄(著)『色彩の快―その心理と倫理』御茶の水書房、2014年

No.33 三星 宗男(著)『色彩の快―その心理と倫理』

第1章 色の感覚は遠感覚

  • 第1節 遠感覚と近感覚
  • 第2節 視覚的欲求と視覚的快適性
  • 第3節 形と運動と色のイメージ
  • 第4節 色弱模擬フィルターを通した色彩感情

第2章 色の力・明るさの力

第3章 調和と美の間:

  • ムーン&スペンサーの色彩調和論をめぐる2,3の問題

第4章 色彩の地理学

  • 第1節 色彩地理学の可能性
  • 第2節 公衆トイレのアンソロポロジー
  • 第3節 沖縄の色
  • 第4節 韓国色彩事情
  • 第5節 アマゾン・メモ -色彩・環境・熱帯雨林-
  • 第6節 アマゾンの色彩:その測色学的研究

第5章 色彩の倫理学

  • 第1節 日本における騒色公害の系譜と景観問題
  • 第2節 風景の中の自販機
  • 第3節 ユニバーサルデザインはどこにある
  • 第4節 カラーユニバーサルデザインの実現に向けて

初出一覧

No.32 大里 浩秋(編)『戦後日本と中国・朝鮮―プランゲ文庫を一つの手がかりとして』研文出版、2013年

No.32 大里 浩秋(編著)『戦後日本と中国・朝鮮―プランゲ文庫を一つの手がかりとして』

論文編

  • 在日朝鮮人運動と日本共産党
    ―階級か、民族か―尹 健次
  • GHQ占領期日本における朝鮮メディアの世界
    ―機関紙と雑誌に関する書誌的分析小林 聡明
  • 戦後期日本における中国人留学生の生活難と政治姿勢をめぐる葛藤
    ―救済金問題を事例に王 雪萍
  • 戦後台湾人留学生の活字メディアとその言論の左傾化何 義麟
  • 戦後上海日本資産の接収と処理陳 祖恩
  • 上海の『亜州世紀』が見た戦後日本の政治孫 安石
  • 日本の新聞・雑誌に見る昭和天皇の戦争責任朴 晋雨
  • 吉田書簡から日中共同声明へ
    ―捨てられた先達の苦心田畑 光永

資料編

  • 在日朝鮮人刊行雑誌(朝鮮語)記事リスト小林 聡明
  • 終戦直後における中国人日本留学生に関する年表田 遠
  • 日本に於ける中国関係雑誌記事目録
    一九四五~四九年大里 浩秋
  • あとがき大里 浩秋

No.31 永野 善子(編著)『植民地近代性の国際比較―アジア・アフリカ・ラテンアメリカの歴史経験』御茶の水書房、2013年

No.31 永野 善子(編著)『植民地近代性の国際比較―アジア・アフリカ・ラテンアメリカの歴史経験』

論文編

  • 序にかえて永野 善子
  • 親日であれ親米であれ我が郷土
    ―植民地台湾で育った米軍政下琉球の沖縄人文化行政官泉水 英計
  • 脱植民地化の課題と「左翼」ナショナリズム
    ―金斗鎔の場合尹 健次
  • 抵抗の歴史としての反米ナショナリズム
    ―レナト・コンスタンティーノを読む永野 善子
  • 植民地期タガログ語短編小説に見る教育と近代
    ―農村・学歴・植民地都市岡田 泰平
  • 非常事態時期マラヤにおける植民地的/冷戦的近代化とその横領
    ―スクウォッター再定住事業と植民地政府、華人有力者、地域住民の行動村井 寛志
  • 相互行為としての制度
    ―タイ農村における研修と選挙の集まりの場から高城 玲
  • タイ近代性としての小農的世界
    ―タイ東北部市場における米の価格形成の問題を中心として菅原 昭
  • アフリカの植民地近代性
    ―「宗教」の侵入について中林 伸浩
  • スワヒリ語による国民国家建設と植民地近代性論
    ―その可能性と不可能性をめぐって小馬 徹
  • ラテンアメリカにおける西欧中心主義近代化思想の克服
    ―ボリバル、マルティ、キューバ、ボリビア後藤 政子