No.30 『グローバル化の中の日本文化』御茶の水書房、2012年
第1部 日本文化のかたち
- ヒノキからオークへ小馬 徹
- 隅田川物の系譜(上)赤坂 治績
第2部 ロシア文化のかたち
- トルストイ『三びきのくま』とジェリー・ハリソンの『くまの本』米重 文樹
- トルストイと老子中本 信幸
- ロシア哲学の百年大須賀 史和
第3部 言語の諸相と文化のかたち
- 日本語・英語・ロシア語の「規律」概念アリーナ・サヴィノフ
- 観光産業の振興と異文化理解鈴木 幸子
- 英語教育のパラダイム・シフト水野 光晴
No.29 笠間 千浪(編著)『〈悪女〉と〈良女〉の身体表象』青弓社、2012年
第1章 奴隷制擁護の小説とマミーの身体
- 「反アンクル・トム小説」から『風と共に去りぬ』へ山口 ヨシ子
第2章 踊る女の両義性
- ロイ・フラー『サロメ』を中心に熊谷 謙介
第3章 マリアンネ・ブラントのフォトモンタージュ
- バウハウスにおける〈もう一つの身体〉小松原 由理
第4章 消費、主婦、モガ
- 近代的消費文化の誕生と「良い消費者/悪い消費者」の境界について前島 志保
第5章 占領期日本の娼婦表象
- 「ベビサン」と「パンパン」:男性主体を構築する媒体笠間 千浪
第6章 狼少女の系譜
- 現代美術における赤ずきんの身体表象村井 まや子
No.28 三星 宗雄(著)『世界の色の記号―自然・言語・文化の諸相』御茶の水書房、2011年
第1章 自然と色彩
- 閉じ込められた色:緑
―自然の色彩の測色データおよび色名による分析―三星 宗雄
第2章 言語と色彩
- 第1節 減色された画像の評価の試み畑田 明信、三星 宗雄
- 第2節 色見本とデジタルスチルカメラを用いた色言葉が指す色範囲の測定手法の開発畑田 明信
- 第3節 色名の分布三星 宗雄
- 第4節 日韓両言語における色名の特徴
―辞書の見出し語の分析を中心に―尹 亭仁 - 第5節 現代中国語の色彩語とメタファー
―下位概念化の認知意味論的考察―彭 国躍 - 第6節 ワシレヴィチ「色彩表示語彙の現代の発達傾向」小林 潔訳
- 第7節 スペイン語の色彩表現とスペイン語圏の色彩文化新木 秀和
第3章 景観と色彩
- 第1節 日本の景観色―地理学的理解―八久保 厚志
- 第2節 韓国の景観
―韓国の景観の特徴と「中華街」の建築物・土地利用から見た景観比較を中心に―八久保 厚志、山本 俊雄 - 第3節 中国福建沿岸部の色彩と景観三星 宗雄
- 第4節 ロンドンの色彩三星 宗雄
第4章 文化と色彩
- 第1節 生花
―色彩と空間の支点から―行廣清玉 - 第2節 韓国人、日本人および日本在住韓国人を対象とした色彩選好と思考スタイルとの関係性車 貞玟
- 第3節 民衆の欲望を反映した色の記号性について
―メキシコのサンタ・ムエルテと日本の招き猫の色彩表象比較―加藤 薫 - 第4節 北欧3ヵ国4都市(&パリ)に見る色彩とジェンダー星野 澄子
第5章 スポーツと色彩
- イメージで飛来するバレーボールの回転方向の認知
―反応時間による3種類のボールの評価―矢野 博、三星 宗雄、畑田 明信
第6章 風景との対話
- 風景の理解三星 宗雄
No.27 大里 浩秋・貴志 俊彦・孫 安石(編著)『中国・朝鮮における租界の歴史と建築遺産』御茶の水書房、2010年
第一部 租界の行政と産業
- 第一章 天津の租界接収問題からみる東アジア地域秩序の変動貴志 俊彦
- 第二章 漢口の日本租界をめぐる日・中の攻防孫 安石
- 第三章 上海日本人社会における「文明開化」運動陳 祖恩
- 第四章 上海租界工業区の紡績工場の光と影羅 蘇文
- 第五章 朝鮮総督府文書にみられる近代中朝関係陳 紅民
第Ⅱ部 租界建築の保存と再生
- 第六章 上海・青島における在華紡大里 浩秋・冨井 正憲
- 第七章 天津における文化遺産の現在青木 信夫・徐 蘇※
- 第八章 武漢における旧日本租界の建築再生李 百浩・李 彩
- 第九章 仁川の旧清国租界地にある建築の保存と再生韓 東洙
No.26 村井 まや子(編著)『ジェンダー・ポリティクスを読む―表象と実践のあいだ』御茶の水書房、2010年
第Ⅰ部 ジェンダーとイメージ
- 第一章 美人図のイコノロジー―朝鮮時代の烈女像金 貞我
- 第二章 「ジェンダー・イメージ」が展開する場所―ドイツ前衛アートにおけるコラージュとその意味作用小松原 由理
- 第三章 「ひとつではない男性の性/身体」―女たちによる<グロテスク・ボディ>の実験笠間 千浪
- 第四章 おとぎ話とジェンダー―やなぎみわの『フェアリー・テール』が紡ぐ老少女の物語村井 まや子
第Ⅱ部 ジェンダーと社会運動
- 第五章 ジェイン・アダムスのセツルメント活動における人種問題山口 ヨシ子
- 第六章 女性だけの組織「オンタリオ女性教師協会連合」河上 婦志子
- 第七章 婦女新知の時代―一九八二―八七年の台湾におけるフェミニズム顧 燕翎
No.25 日高 昭二(編著)『表象としての日本―移動と越境の文化学』御茶の水書房、2009年
第Ⅰ部 越境する言語空間
- 第一章 <日本>を背負った平家蟹―ラフカディオ・ハーンの「平家蟹」をめぐる小考鈴木 彰
- 第二章 彼らの忠臣蔵/Chushingura―表象としての<日本>日高 昭二
- 第三章 新聞「日本」第一号を原紙で読む復本 一朗
- 第四章 <蝶々夫人>物語とキリスト教鳥越 輝昭
- 第五章 「マダム」バタフライをこえる試み―ヨネ・ノグチの「ミス」モーニング・グローリー山口 ヨシ子
第Ⅱ部 生成される歴史の場
- 第六章 古代日本における異国・異域の表象―漢・唐・呉前田 禎彦
- 第七章 ケンペル『日本誌』のインパクト―近代ヨーロッパにおける<日本>表象伊坂 青司
- 第八章 ジョージ・サンソムと日本岡嶋 千幸
- 第九章 『広八日記』のなかの広八像鈴木 修一
No.24 『在日外国人と日本社会のグローバル化―神奈川県横浜市を中心に』御茶の水書房、2008年
第一部 在日外国人と日本社会のグローバル化―その概観
- 第一章 日本社会のグローバル化と外国人住民横山 節夫
- 第二章 「定住なき」日系人労働者
―グローバル化時代の雇用形態の変動と外国人労働者後藤 政子 - 第三章 横浜市における外国人の性別・年齢構造と分布 平井 誠
第二部 在日外国人の仕事と生活―神奈川県横浜市を中心に
- 第四章 格差社会のなかの海外出稼ぎ者と国際結婚―在日フィリピン人の事例永野 善子
- 第五章 遥かなる祖国・遥かなる民族―在日コリアンの今尹 亭仁
- 第六章 在日中国人と日本社会の現在―「老華僑」と「新華僑」の仕事と生活を通して見る横倉 節夫
- 第七章 ブラジル移民と在日の日系ブラジル人―アイデンティティの問題をめぐって後藤 晃
- 第八章 我が国に於けるラティーノス集住地域を考える視点―鶴見区潮田地区を事例として福元 雄二郎
- 第九章 ニューカマーのことばと暮らし―横浜における市民と行政の取り組み富谷 玲子
No.23 『世界から見た日本文化―多文化共生社会の構築のために』御茶の水書房、2007年
- 人文学研究叢書・第二十三巻の刊行にあたって伊坂 青司
第一部 国際シンポジウム
- 「パイタル」から『スミヤキストQの冒険』へ ―倉橋由美子の文学における審美的・政治的革命メアリー・ナイトン(井上麻依子、村井まや子訳)
- 坐る仏と立つ神 ―日本文化への視座王 勇
- 「実体」としての日本か「クール」な日本か
―グローバル化時代における日本研究のチャンスとリスクシュテフィ・リヒター(小林敏明訳) - コメンテーター報告鈴木 彰
第二部 記念講演
- 世界の中の日本文化を考える
―日露戦争と『蝶々夫人』を事例として川田 順造 - ロシアにおける日本文学ドミトリ・ラゴージン
- コメンテーター報告中本 信幸
- ロシア人研究者の見た日本の仏教ヴャチェスラフ・V・イワーノフ(堤正典訳)
特別記念講演
- 世界の中の日本文学ドナルド・キーン
- あとがきに代えて ―新しいこの国のかたち水野 晴光
No.22 大里浩秋・孫 安石(編著)『中国における日本租界―重慶・漢口・杭州・上海』御茶の水書房、2006年
- まえがき大里 浩秋
第一部 長江流域の日本租界
- 長江上流の影薄き夢の跡-重慶租界田畑 光永
- 漢口の都市発展と日本租界孫 安石
- 杭州日本租界のたどった道大里 浩秋
- 『浙江文化研究』初探大里 浩秋
- 日本が上海に租界をつくろうとした件の資料熊 月 之(王京訳)
- 西洋上海と日本人居留民社会陳 祖 恩(谷川雄一郎訳)
第二部 租界の建築と都市計画
- 中国における各国租界の特色費 成 康(武井克真訳)
- 租界の欧米建築の文化遺産についての試論羅 蘇 文(村井寛志訳)
- 上海近代の都市計画の歴史とそのパラダイム研究李 百 浩(SON Ansuk(孫安石)訳)
- 漢口租界の都市と建築李 江
- 漢口日本租界の都市空間史冨井 正則
第三部 資料編
- 重慶日本租界関連資料田畑 光永
- 漢口日本租界関連資料孫 安石
- 杭州日本租界関連資料大里 浩秋
- 建築年表・歴史年表白井 克典、関根 和也
- あとがき孫 安石
No.21 『新しい文化のかたち―言語・思想・くらし』御茶の水書房、2005年
- まえがき水野 晴光
第一部 言語と「文化のかたち」
- 開明挿話-外国人が発行した会話辞書と邦字新聞-秋山 勇造
- 日英の言語文化のかたち水野 晴光
- ロシア語学習とロシア語教育のかたち堤 正典
第二部 思想と「文化のかたち」
- 古典期インドの文化のかたち-『マヌ宝典』における人生の四つの段階-湯田 豊
- 良心と文化のかたち-トルストイとマーク・トウェイン-八島 雅彦
- スラブ・キリスト教的社会の探究-近代ロシア思想における文化のかたち-大須賀 史和
第三部 くらしと「文化のかたち」
- ニュージーランド人(パケハ)から見たマオリ文化のかたちラクエイル・ヒル
- 歌舞伎の家と家紋-江戸時代におけるある庶民文化のかたち-赤坂 治績
- 日本文化の「斜め嫌い」再考小馬 徹
- あとがき中本 信幸