しらはた地区センターまつりへの参加報告田草川泉(1年)Illあり、タリーズコーヒーの店内にあるもので錯視を起こせそうなものはないか考えるところから始めました。そこでカップスリーブの形がジャストロー錯視に応用できそうであることを発見しました。「実際に触って確かめられる」をテーマにしたので、耐久性のあるアクリル板で作ってみようということになりました。ジャストロー錯視とは、二つの同じ大きさの扇形に似た図形を上下に並べると上の図形のほうが小さく見えてしまうという錯視です。また、シェパード錯視もアクリル板で製作できそうだったので、採用しました。 シェパード錯視とは、縦長の直方体の上面の平行四辺形と横長の直方体の上面の平行四辺形が同じ大きさなのに、向きによって異なって見えるという錯視です。アクリル板でつくるには、Adobe 上で錯視図形のデータをつくり、線や色の具体的な設定を行います。みなとみらいキャンパスにある「ファブラボみなとみらい」という施設にそのデータを持って行き、レーザー加工機に読み込まustratorというソフトを使用してコンピュータせることでアクリル板の切断を行いました。切断加工は初めての経験でなかなか思い通りにいかないこともあり苦労しましたが、イベントが開始されて店舗へ行ってみると、私の作ったアクリル板錯視図形に触ろうとしているお客さんがいて嬉しくなりました。ドリンク受け取りの待ち時間にさらっと錯視を体験できるようになっていたので、多くのお客さんの目に留まったのではないかと思います。 (加藤) 6月22日、23日に行われた、しらはた地区センターまつりに参加しました。イリュージョンライブでは、6年ぶりの参加となりました。小さな子どもが多く来場するイベントということもあり、ぶんぶんごまの作成や、大きなクマと小さなコアラのぬいぐるみを使う大きさ・重さ錯覚、神奈川大学のマスコットキャラクターであるジンくんとカナちゃんをモチーフにした奥行き錯視を展示しました。しらはた地区センターまつりに参加して人間科学部 しらはた地区センターまつりでは、普段オープンキャンパスで展示している、ベンハムのコマ、大きさ・重さ錯覚、奥行き錯視、ルビンの壺(おしゃべりする壺)、幾何学錯視などを紹介しました。オープンキャンパスでは、高校生を対象に錯視・錯覚の体験をしてもらっていますが、しらはた地区センターまつりの来場者は小学生くらいの子どもが多いという話を聞いていました。そこで、自分で作る楽しみを通して錯視に興味を持ってもらえるように、白黒の柄のついたコマを回すと色がついて見えるという錯覚を起こすベンハムのコマの原理を使ったぶんぶんごまの作成コーナーを設置しました。糸を通すための穴をあける作業は先に行うなど、あらかじめ簡単な作成キットを作ることで安全に楽しめ、また工作や現象の説明をする際も簡単な言葉選びをすることで、わかりやすく伝える工夫をしました。イリュージョンライブに入ってから初めて説明をする場だったということもあり、うまく説明ができるかなどの不安はあったものの、先輩方に助けていただき、他の1年生とも協力してイベントに取り組むことができました。また、しらはた地区センターまつりでの経験は、後に参加したオープンキャンパスに活かすことができたと思います。 592024年度 イリュージョンライブ活動報告カップスリーブで作成したジャストロー錯視図アクリル板で製作したシェパード錯視図
元のページ ../index.html#61