PLUSi Vol.21
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西原さつきさん講演会            国際日本学部 歴史民俗学科3年 大井美幸  「自分らしく生きていく」レポートモデル、タレント、ナレーターなど多彩な活動を行っている西原さつきさんに、多文化共生ゼミの授業を借りて、ご講演いただきました。数多くの映画やテレビドラマのトランスジェンダー役の演技指導も行い、「乙女塾」、「スタジオさつきぽん」も運営する西原さんに、インタビューをするという形式でお話を聞くことができました。をいただきました。おかげで貴重な機会を多くの人に提供することができました。この場を借りて感謝申し上げます。修学生や、ダイバーシティ推進室職員などの参加者にも簡単に自己紹介をしてもらい、アットホームな雰囲気の中で講演会は進みました。(歴史民俗学科3年)に、この講演会のレポートを書いてもらいました。歌手、ボーカリスト、ボイストレーナー、女優、まず今回の講演会について、人文学会から予算冒頭で西原さんだけでなく、多文化共生ゼミ履多文化共生ゼミに所属している大井美幸さん2024年11月11日(月)に「多文化共生」をテーマとする熊谷ゼミナールで講演会「自分らしく生きていく」を行いました。今回はトランスジェンダー当事者でありトランスジェンダー支援団体「乙女塾」の代表を務める西原さつきさんをお招きして、熊谷先生の司会のもとライフヒストリーに基づき性別適合手術をした経験についてお話ししていただきました。幼少期に性別に対する違和感を抱き、中学2年生で自身がトランスジェンダーであることに気づいた西原さんは、16歳から女性ホルモンの投与を始め、26歳で性別適合手術を受けました。その過程で直面した家族や周りの人たちの反応、ホルモン治療への不安、将来に対する悩みなどを率直に語っていただくことで「西原さつきさん」という一人の女性の人生を深く知ることができました。そして一般的なメディアでは伝えられることの少ないテレビドラマや映画の監修や化粧品や学生服メーカーと協業での商品開発、全国の中学・高校での講演活動など多岐に渡る活動を通して仕事のプロセスや西原さんが感じた現場の雰囲気、人々を魅了するための工夫などトランスジェンダーに関する実情についても知見を深めることができました。トークの後には質疑応答が交わされ、SNS活用法については西原さんの方から逆質問があったりとジェンダーという主題以外でもアットホームな雰囲気の中で学生たちとの積極的な交流が行われました。トランスジェンダーをはじめとした性的マイノリティの当事者の方と交流する機会はあまりないため、学生たちは講演会を通してより身近な存在として意識に良い変化があったかと思います。大学生活の中でどんな風に過ごしてきた、どんな人と恋をした、どういったふうに就職活動をしてお仕事をしたかなど、私たち大学生が関心の高い話題についても多く語っていただいたため非常に貴重ながらも興味深いお話でした。私自身これまで多くのジェンダーに関する講義を受講し知識を積み重ねてきました。その経験から4年次の卒業論文ではジェンダーについて研究を行いたいと考えていたため、このような形で当事者の方と直接交流できたことは私の研究に向けた大きな学びとなり、今後の勉学の指針として活52第2部 学科・ゼミナール活動・講演会・新会員紹介

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